こんにちは!
昨日は遠方からモートン病で困っている長距離ランナーの男性が来店されました。
一般的にはあまり馴染みのない疾患かなと思えたのですが、先日アップした足部アーチの記事と関連があるので、投稿することにしました。
さて、モートン病とは何でしょう?
モートン神経腫とも言われるモノですが、名前の由来は、モートンという先生が最初にこの疾患について発表したため、その先生の名前がついています。神経腫のように「腫」とつくと、なんとなく響きが良くありませんが、足の裏を通る神経が周囲の組織に圧迫されて腫れてくるため、神経腫と言われています。
多くは、第3-4趾間に発生するのですが、それは、この場所は神経が合流するところで、他のところより太くなっており、圧迫を強く受けるためです。ただ他の場所にも起こります。
靴やシューズが合わなかったり、足のアーチが崩れるどころか逆アーチ上になったり、長時間のランニングなどがきっかけで、上図のような腫れが発生します(足趾の付け根部分)。
今回いらした男性も長距離ランナーですので、当てはまりますね。しかし長く走ることだけが問題でこうなったわけではなく、足部アーチの問題や筋力的な問題もあるようでした。どれか一つということはないんですね。
大事なのは、ただ足の問題ということで片付けてはいけないということ。
他の部分(や機能低下)からの影響も考えられます。また逆に他の部分へ影響を及ぼすこともあります。例に漏れず、この男性も股関節の筋力不足や可動性不足の影響がありました。ただこれは逆に足の問題が股関節に影響したのかも知れません。
いずれにせよ、発生している現象に対して何らかの手を打たないといけない訳ですが、まずは痛みが出る動作について解消するように心がけます。
柔軟性改善やインソールで対応ということも一つです。
正しく機能的に動作するためには、これだけではいけません。足裏のコンディションを改善することはとても重要ですが、他の部分の機能も含め対処しないと最初の恐れがあります。
これは足のアーチを保つためのあるエクササイズですが、この方はこれだけで痛みがあったため、まだ先送りにしました。いずれ必要になるでしょう。
診断が同じでも、症状や程度は人によってまちまち。
どうみて、どこからどう、何を実施していくか。
そこがアスレティックトレーナーとして腕の見せ所ですね!
頑張ります💪
それでは、また(^^)/~~~